ヨシとは
ヨシは別名「アシ」とも呼ばれ、パスカルの格言「人間は考える葦(アシ)である」のあのアシです。
河川や湖に自生するイネ科の多年生植物です。
島国の日本は水辺が多く、ヨシ原が豊富で、古来より「豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)」と呼ばれていました。ヨシは邪鬼を祓う神聖な植物として、神社の茅(ち)の輪や破魔矢に使われてきました。
しかし近代化と共に宅地化等が進み、現在では日本全国で約70か所ほどしか残っていません。
宇治川のヨシ原とは
宇治川のヨシ原は、京都市の伏見区、京阪観月橋駅から徒歩20分程のところにあります。
宇治川に懸かる、観月橋から国道1号線にかけての河川敷一帯にヨシ原が広がっています。
甲子園球場にしておよそ9杯分の広さです。
この宇治川のヨシ原は、関西有数のつばめのねぐらになっており、毎年8月初旬頃には、
夕方になるとおよそ1万羽のつばめ達が舞い降ります。ヨシ原はつばめが夜を安全に過ごす
ことのできる場所として、生物多様性保全の場にもなっています。