ヨシはその大きな体積で二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の防止に貢献しています。
ですが、二酸化炭素を吸収したそのヨシを刈り取らなければ立ち枯れてしまい、
再び大気中に二酸化炭素が排出されてしまいます。
そのためにはヨシを刈り取る必要があります。
かつては中書島周辺に、伏見のヨシを扱うヨシ屋が軒を連ね、
すだれや萱葺屋根の材料としており、ヨシを刈り取り活用する、という
好循環が回っていました。
ところが時代の変化と共に、萱葺屋根は減少していき、
地元のヨシのすだれが使われることもほとんどなくなってしまいました。
現在は、山城萱葺株式会社という地元の萱葺職人の会社1社が、
ヨシの刈り取り、ヨシ焼きによって手入れを行っています。
宇治川のヨシを守るネットワークでは、毎年2月に地元の市民の皆さんと
「よみがえれ!宇治川のヨシ原」としてヨシ刈りを実施しています。
山城萱葺株式会社のプロの萱葺職人さんのご協力のもと、
刈り取るコツや鎌(かま)の使い方等を教えて頂いています。
今年2021年2月のヨシ刈りの際にも、お子さん連れ等多くの市民の方々に
ご参加頂き、みんなで力を合わせてヨシ原で汗を流しました。
(2月でも、刈り取り作業をしていると暑くなってきて、良い運動にもなります)